2012年11月14日

『ダンス・ウィズ・ドラゴン』(☆☆:小説おすすめ度)

『ダンス・ウィズ・ドラゴン』は村山由佳の小説。

<あらすじ>
井の頭公園の奥深くひそむ、夜にしか開かない図書館。“龍”を祀る旧家に育った血のつながらない兄妹が、時を経て再会した。消し去れない想いを抱き合うふたりは、記憶と今を結ぶため故郷を訪れる。「地獄だっていい。ふたりでいられるなら、地獄でいいの」。愛する人の顔を見るたびに甦る、濃密な哀しみ。でも、離れてはいられなかった。井の頭公園の奥深くにある、夜にしか開かない図書館。<龍>を祀る旧家に育った血のつながらない兄妹が、吹き抜けの読書室で時を経て再会した。互いの親に連れられ、初めて目と目が合ったとき、幼い妹はほろほろと泣いた。記憶と今を結ぶため、ふたりは哀しい秘密をのこした故郷を訪れる。

<感想>
空想上の生き物にも造詣が深く、博学である著者の才能が垣間見えたように思います。縦糸に、実在するのかしないのか判然としないけれど必ず存在はしている「龍」があり、横糸に4名の主人公の人生や前世や記憶のからまりがある。どれほどの重苦しく複雑な愛憎心理が交錯するのかと、つい身構えてしまうのですが…。期待するような濃厚で圧倒的な神秘性や不可思議さは思いのほか浅く、あまりミステリアスでもファンタジックでもない印象が読後に残ります。むしろ、それほど考え込む必要なくさらさらと流れてゆく起伏の少ない日常小説として、あっと言う間に読み終えてしまいます。

〜『ダンス・ウィズ・ドラゴン』、村山由佳〜
posted by 推理小説家 at 09:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 村山由佳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

村山由佳

村山由佳

村山由佳(むらやまゆか、1964年(昭和39年)7月10日 - )は日本の作家。

東京都出身。立教女学院小・中・高を経て、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社勤務、塾講師などを経験したあと、作家デビュー。長らく千葉県鴨川市に住んでいたが、2007年(平成19年)に、自身の浮気・妊娠が理由で離婚して東京に移住したのち、2010年(平成22年)に軽井沢へ移った。恋愛小説を書くことを得意としている。2009年(平成21年)に再婚した。
『天使の卵-エンジェルス・エッグ』、『おいしいコーヒーのいれ方』はNHK-FM、青春アドベンチャー枠でラジオドラマ化されたほか、『星々の舟』で第129回(2003年上半期)直木賞を受賞した。また、『天使の卵』は松竹により2006年(平成18年)10月21日に映画が公開された。また、以前『きみのためにできること』も日活にて映画化されている。
posted by 推理小説家 at 08:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 村山由佳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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