2010年01月04日

石田衣良

石田衣良

石田衣良(いしだいら、1960年3月28日 - )は、日本の小説家。本名は石平庄一(いしだいらしょういち)。ペンネームの由来は本名「石平(いしだいら)」を分割したもの。

1960年、東京都江戸川区出身。東京都立両国高等学校では、小池昌代と同級生だった。1983年、成蹊大学経済学部を卒業した。
広告制作会社にコピーライターとして勤務した後、1997年、「池袋ウエストゲートパーク」で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。『4TEEN フォーティーン』で第129回(2003年上半期)直木賞を受賞。2006年、『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞受賞。同年、映画「LOVE MY LIFE」に出演した。
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2009年10月07日

『波のうえの魔術師』(☆☆☆☆☆:小説おすすめ度)

『波のうえの魔術師』(なみのうえのまじゅつし)は、石田衣良の小説。

<あらすじ>
[第1章 波の上の魔術師]
1998年、バブル景気の崩壊後、日本経済は沈んでいた。そんなある日、春に大学卒業後、就職できずに浪人となっていた青年・白戸則道は、ある出来事に立ち会ったことから、その場にいた怪しげな老紳士・小塚泰造から声をかけられ、「秘書をしないか」という誘われる。最初は老人の胡散臭さを感じていた白戸だったが、簡単な仕事と好条件に惹かれて、小塚老人の話に乗ることに。しかし、白戸を待ち受けていたのは、小塚老人の正体、それに金と心理が渦巻く株式市場(マーケット)だった。
[第2章 曇り空のランダムウォーク]
「相場の魔術師」の異名を持つ名ディーラー・小塚老人の話から知識を吸収し、次第に技術・感覚を磨いていく白戸。そんな白戸に、小塚老人はバブル末期の変額保険の話をするが、それは株式市場を舞台にした、大都市銀行・まつば銀行への壮大な復讐計画にして決死の戦い、「五週間戦争(秋のディール)」を打ち明けるきっかけに過ぎなかった。
[第3章 秋のディール]
秋のディールが近づく中、まつば銀行を罠にはめるため、計画の準備を着実かつ入念に白戸は進めてゆく。しかし、その間もまつば銀行、経済市場は目まぐるしく動き続ける。そして、僅かなことさえもが運命をも動かす巨大な世界に、多くの人々を巻き込んだ「五週間戦争(秋のディール)」が始まる。その果ての、白戸を待ち受ける結末とは。

<感想>
経済の素人の主人公が相場師と共に手を組み、マーケットに挑戦していく姿は、スリリングさ緊迫感もヒシヒシと読み手に伝わり、ページを読み進むにつれて期待感が増してきます。経済の複雑さよりも、経済の流れやマーケット市場の動きが読み取れ、比較的経済に疎くても実に楽しく読めました。経済を舞台とした小説は数多いですが、主人公の白戸青年と小塚老人のコンビが何とも魅力的で、白戸が今後どこまで成長続けるかもぜひ読んでみたいものです。また後半のまつば銀行との5週間戦争での仕掛ける罠や作戦、意外な白戸のその後の展開とドラマの先読みはしてしまいましたが、満足いくラストでもあり、今までに読んだ経済サスペンス小説では一番の面白さでした。

〜『波のうえの魔術師』、石田衣良〜
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2009年09月29日

『池袋ウエストゲートパーク』(☆☆☆☆☆:小説おすすめ度)

『池袋ウエストゲートパーク』(いけぶくろウエストゲートパーク)、通称『I.W.G.P.』は、石田衣良の小説シリーズ。第36回オール讀物推理小説新人賞受賞。

<あらすじ>
果物屋の息子で普段は「池袋西口公園で屯しており、“池袋のトラブルシューター”とも呼ばれる真島 誠(マコト)を主人公とする小説短編集である。
シリーズは『池袋ウエストゲートパーク』、『少年計数機』、『骨音』、『電子の星』、『反自殺クラブ』、『灰色のピーターパン』、『Gボーイズ冬戦争』、『非正規レジスタンス』。そして本編に登場する「サル」が主人公(マコトではない)と共に活躍する外伝ものに『赤(ルージュ)・黒(ノワール)』がある。番外編としては、こちら葛飾区亀有公園前派出所30周年記念企画の一環としての小説版に、「池袋⇔亀有エクスプレス」が収録されている。
文体は1人称小説であり、主人公マコトの回想録の様相を呈している(外伝のみ、3人称小説)。ほぼ全ての作品において、冒頭で謎めいた述懐が行われた後、事件の展開を追う形で物語が語られるという構成を取っている。舞台となるのは主に池袋で、登場人物は主役脇役を問わず、多くがいわゆる「負け組」や「サイレント・マイノリティ」に分類されるような、周縁的な存在である。

<感想>
最初の1ページからぐいぐいと物語の中に引き込まれました。生き生き生きと躍動感を感じさせる文章。ちょっとクールだけど友達想いのマコトが主人公の短編集です。読み進むうちに池袋の街で暮らす少年達の息づかいまで感じられそう。事件が起こってマコトが解決する謎解きも面白いけれど、登場人物の性格付けがとても魅力的です。特に主人公が格好良すぎます。母と二人で池袋の駅前で果物屋さんをやってるんだけど、頭の回転が速くて頼りになる奴。最初の事件でクラシック好きになったので、事件ごとにマコトが何のクラシックを聴くかを読むのも、楽しみの一つです。私も思わずラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」買ってしまいました。本を通してクラシックを聴くって言うのも素敵ですよね。

〜『池袋ウエストゲートパーク』、石田衣良〜
posted by 推理小説家 at 17:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 石田衣良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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