2010年01月16日

高見広春

高見広春

高見広春(たかみこうしゅん 1969年 - )は、日本の小説家。

本名は、高見宏治(たかみひろはる)。兵庫県神戸市灘区出身。香川県立三本松高等学校卒業、大阪大学文学部美学科卒業、日本大学通信教育部文理学部中退。四国新聞社に5年間勤務。
1997年、第5回日本ホラー小説大賞に応募し、最終選考まで残った(この時の同期に戸梶圭太がいる)『バトル・ロワイアル』が、中学生どうしが国家命令によりリアルサバイバルゲームをするという衝撃的な内容ゆえに審査員に猛烈な非難を受ける。
しかしこのことが口コミで広まり、「このミステリーがすごい! 1999」にて「いったいどんな小説なんだ、ぜひ読んでみたい」という声が沸きあがり、1999年についに太田出版より出版され、ベストセラーとなる。
同作品は、深作欣二監督により2000年に映画化。しかし作中の残酷描写が問題となり、映画に対する論議が国会討議にまで持ち込まれた結果、R-15指定を受けることになる。
『バトル・ロワイアル』以外に発表作品はない。次回作として、香川県を舞台に未知のクリーチャーが登場するSFものの作品を構想していたそうであるが、現在までに発表はない。
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2009年07月13日

『バトルロワイアル(バトルロワイヤル)』(☆☆☆☆:小説おすすめ度)

『バトル・ロワイアル』 (BATTLE ROYALE) は、高見広春の小説。

<あらすじ>
極東の全体主義国家「大東亜共和国」では、西暦1947年より、全国の中学3年生のクラスから無差別に抽出した50クラス(1949年以前は47クラス)に対して、「戦闘実験第六十八番プログラム」と呼ばれる恐るべき殺人ゲームを行っていた。
西暦1997年、七原秋也ら香川県城岩町立城岩中学3年B組の42人は、修学旅行へ向かう筈のバスで眠らされ、ゲームの舞台となる小さな島、「沖木島」(おきしま)へ送り込まれた。極限状態の中、クラスメイトによる史上最悪の椅子取りゲームが始まる。

<感想>
この作品は残酷な描写だけがクローズアップされ、国会で議論されるほどでしたが、これを単に中学生が殺しあう暴力作品としか感じられないと片付けてしまうのは非常にもったいないです。それは作品を表象的にしか読めていないからです。この作品は極限状態に置かれた少年・少女の苦悩や葛藤を見事に描いています。殺し合いを強要される状況下で、ある者は殺し合いを拒否して愛する恋人との心中を選び、ある者は錯乱して友人を殺してしまい、ある者は愛する人を命がけで守る事を選択する。私は極限の状況下でも人を信じ、愛する人を守り抜こうとする主人公の態度には感動を覚えました。誤読しやすい作品ではありますが、きちんと読めば作者の真意が読み取れるはずです。青春小説の名作です。私は主人公の七原の言った「誰かを信じるってことは難しいな…」という台詞が心に残りました。

〜『バトルロワイアル(バトルロワイヤル)』、 高見広春〜
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