2010年01月16日

小泉八雲

小泉八雲

小泉八雲(こいずみやくも、1850年6月27日 - 1904年9月26日)は、新聞記者(探訪記者)・紀行文作家・随筆家・小説家・日本研究家。

日本国籍を取得する前の旧名は、パトリック・ラフカディオ・ハーン(Patrick Lafcadio Hearn)である。一般的に知られているラフカディオは、彼のミドルネームである。ファーストネームはアイルランドの守護聖人・聖パトリックに因んでいるが、ハーン自身キリスト教の教義に懐疑的であったため、この名をあえて使用しなかったといわれる。ファミリーネームは来日当初「ヘルン」とも呼ばれていたが、これは松江の島根県立中学校への赴任を命ずる辞令に、「Hearn」を「ヘルン」と表記したのが広まり、当人も「ヘルン」と呼ばれることを非常に気に入っていたことから定着したもの。ただ、妻の節子には「ハーン」と読むことを教えたことがある。なお、名前の「八雲」は、一時期当人が島根県の松江市に在住していたことから、そこの旧国名(令制国)である出雲国にかかる枕詞の「八雲立つ」にちなむとされる。彼が松江時代に居住していた住居は、1940年に国の史跡に指定されている。
イザベラ・バード、アーネスト・フェノロサ、モラエス、ブルーノ・タウト、ローレンス・ヴァン・デル・ポスト( 『 戦場のメリークリスマス 』参照 )、アンドレ・マルロー等とならび、著名な「日本紹介者」の一人であり、日本人にとっても、祖国の文化を顧る(かえりみる)際の、重要なよすがとなっている。

東京帝国大学名誉教師となった日本研究者でハーンとも交友があったバジル・ホール・チェンバレンは、ハーンは幻想の日本を描き、最後は日本に幻滅したとした。また、ハーンが英語で発表した作品は同時代の日本では知られず、本格的に日本語に翻訳・紹介されたのは大正末期からであり(第一書房『小泉八雲全集』など)、「天皇制を肯定、日本人独自論を提唱」しているハーンの著作は、戦前の日本ナショナリズムを補完するものとして受け止められた。
ハーン研究者でもある比較文学者の平川祐弘はチャンバレンの説に反対して、チェンバレンはハーンとの友情を破り、冷たい頭で日本を描いたが、ハーンは日本を愛し暖かい心で日本を描いたとした。しかしやはり比較文学者の太田雄三はこれに反論し、『B・H・チェンバレン』(リブロポート)や『ラフカディオ・ハーン』(岩波新書)で、ハーンは日本の過去を美化しすぎており、チェンバレンは学者として正確な日本像を描こうとしたのだと反論した。また、ハーン礼讃はナショナリズムの現われではないかとしてハーンのオリエンタリズムを批判する論者、あるいは「神々の国の首都」を書いたハーンが、明治期天皇制を日本古来のものと勘違いしたと指摘する者もいる(福間良明『辺境に写る日本』)。
また、平川・太田と同じ研究室(東大大学院・比較文学比較文化)出身の小谷野敦は著書『東大駒場学派物語』において、近年のハーン肯定論者の多くが同研究室の関係者であることを指摘し、「比較におけるナショナリズムがハーン賛歌の根底にある」としている。
平川も『ラフカディオ・ハーン』(ミネルヴァ書房)で、ハーンの筆致に誇張があったことを認めているが、上記のごとく、一部(左派系)文化人のハーンの「脱神話化」の試みにもかかわらず、現代の日本人の間での支持には確固としたものがある。三島由紀夫等も、川端康成との書簡のなかでしばしば、引用している。
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2009年07月04日

『怪談・奇談』(☆☆:小説おすすめ度)

『怪談』(かいだん、くゎいだん、英: Kwaidan)は、小泉八雲が著した怪奇文学作品集。1904年に出版された。

<あらすじ>
妻である節子から聞いた日本各地に伝わる伝説、幽霊話などを再話し、独自の解釈を加えて情緒豊かな文学作品としてよみがえらせたもの。17編の怪談を収めた『怪談』と3編のエッセイを収めた『虫界』の2部からなる。耳なし芳一のはなし、雪女などが集録されている。

<感想>
ジャパニーズホラーのルーツを感じることができます。日常生活に欠かせないもの、身近に起こりそうなことを描かれているため、「実際にこのような怖いことが、自分の身にも起るかも知れないという心理が与えられます。恐怖を中心とした怪談ではなく、寧ろ日本風の叙情によって綴られた怪談です。したがって、子供ばかりでなく、大人も、昔ゆかしい小泉八雲の世界に浸れることでしょう。

〜『怪談・奇談』、小泉八雲〜
posted by 推理小説家 at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小泉八雲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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