2010年01月22日

和田竜

和田竜

和田竜(わだりょう、1969年12月 - )は、日本の脚本家、小説家。大阪府出身。
オリジナル脚本「忍ぶの城」で第29回城戸賞を受賞し、同作の小説化作品「のぼうの城」が第139回直木賞候補となったことで知られる。時代劇・時代小説を専門とする。

大阪府に生まれる。東京都立富士高等学校、早稲田大学政治経済学部を卒業後、番組制作会社勤務を経験。
2003年(平成15年)12月、繊維業界紙で記者を務めるかたわら執筆したオリジナル脚本「忍ぶの城」で第29回城戸賞」を受賞する。同作は、犬童一心監督、アスミック・エースエンタテインメントとキアロスクーロ(IMJエンタテインメント)の共同制作作品として準備されていることが公表されているが、まだ映画化に至っていない。
2007年(平成19年)12月、同作を自ら小説化、「のぼうの城」として出版、同作は、翌2008年7月、第139回直木賞候補作に選ばれた。2009年、「忍びの国」で第30回吉川英治文学新人賞候補。
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2009年08月07日

『のぼうの城』(☆☆☆☆:小説おすすめ度)

『のぼうの城』(のぼうのしろ)は、和田竜による日本の歴史小説。

<あらすじ>
周囲を湖に囲まれ、浮城とも呼ばれる忍城(おしじょう)。領主・成田家一門の成田長親は、領民から「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼び親しまれる人物であった。
天下統一目前の豊臣秀吉は、関東最大の勢力北条氏の小田原城を落城せんとしていた。豊臣側に抵抗するべく、北条氏政は関東各地の支城の城主に篭城に参加するよう通達。支城の一つであった忍城主の氏長は、北条に従うように見せかけ、裏で豊臣側への降伏を内通し、篭城作戦に参加していた。
「武州・忍城を討ち、武功を立てよ」秀吉にそう命じられ、石田三成は成田家が降伏しているとは露知らず、戦を仕掛けんとする。城はすぐに落ちるはずだった。開城か戦か、成田家に遣わされた軍使が問うと、総大将の長親は「戦」を選択。当主・氏長より降伏を知らされていた重臣たちは混乱するが、かくして忍城戦は幕を開ける。
総大将たる長親には、将に求められる智も仁も勇もない、正にその名の通り、でくのぼうのような男。主だった将兵は小田原へ赴いていた。三成率いる二万超の軍勢に、百姓らを徴発して二千強の成田氏。果たして勝機はあるのか。

<感想>
「この城、敵に廻したが間違いか」。天下統一を目指す秀吉の命を受け、関東の雄・北条を従わせる為、2万の兵を率いて進軍する石田三成と、その親友・大谷義嗣。その途中に現れたのが、わずか2千の兵が守る忍城(おしじょう)。だがその城こそが、三成軍の前に強固に立ちふさがる。その城主は成田長親。「のぼう様」と呼ばれ、誰よりも領民に愛された、でくのぼうの主人公。「のぼう様」とは「でくのぼう」に一応敬称をつけてみた、という呼び名。長親は農作業を手伝うのが大好きなのですが、壊滅的に不器用なため農民たちは手伝われていることを心底恐れています。「去年長野村の田植えが、のぼう様に手伝われたことを忘れたか。三日もかかって植え直したのも聞いただろうが」とまで言われるほどです。ちなみに長親は槍も使えない、馬にも乗れないという徹底したでくのぼうぶり。そんな長親の周囲もまた個性的。長親の幼馴染で無双の豪傑・丹波。丹波と武を競う猛将・和泉。自称戦の天才だが、1度も戦に出たことのない酒巻。彼等と共に、圧倒的に不利な状況を戦っていく中で、長親の「底知れぬ器」が明らかになっていく。読後感が非常にさわやかな為、歴史小説としては軽く感じられるかもしれませんが、娯楽小説としては文句なく面白い作品です。登場人物の欠点を美点として書いているのは面白く、また素晴らしいと思いますが、どうしようもない欠点を持っている人間の悲しさや悔しさも見たかったと思います。「重い話はいい、とにかく面白い話が読みたい」という方に是非おすすめしたい一冊です。

〜『のぼうの城』、和田竜〜
posted by 推理小説家 at 16:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 和田竜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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