2010年01月22日

ダニエル・キイス

ダニエル・キイス

ダニエル・キイス(Daniel Keyes、1927年8月9日-) はアメリカ合衆国ニューヨーク州生まれの作家。

ブルックリンカレッジ卒業後の1950年から『マーヴェル・サイエンス・ストーリーズ』の編集などの仕事を経て高校の国語教師となる。このころから小説を書き始め、1959年に『アルジャーノンに花束を』(1966年に中編を長編に改作)を発表、文名を得る。その後、『五番目のサリー』や実在の解離性同一性障害(いわゆる多重人格)者ビリー・ミリガンに関する 『24人のビリー・ミリガン』、『ビリー・ミリガンと23の棺』などを著す。現在は教職を退き、作家生活を送っている。フロリダ州ボカ・ラトン在住。
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2009年07月07日

『アルジャーノンに花束を』(☆☆☆☆:小説おすすめ度)

『アルジャーノンに花束を』(アルジャーノンにはなたばを、Flowers for Algernon)は、アメリカ合衆国の作家ダニエル・キイスによるSF小説。1959年に中篇小説として発表し、1966年に長篇小説として改作された。

<あらすじ>
精神遅滞の青年チャーリィは子供の頃、知能的には正常であった妹に性的な乱暴を働いたと家族に誤解され、母親に捨てられた。別れ際に彼女が発した「いい子にしていれば迎えに来る」という言葉を大人になっても信じている。知的障害のため、幼児並の知力しか持っておらず、そのことでパン屋の従業員にからかわれたり、騙されいじめられていることや、母親に捨てられたという事実は理解できない。彼は自身がスピナーと名づけたガラクタを眺めるのが趣味であった。誰にでも親切であろうとする、大きな体に小さな子供の心を持った、おとなしい性格の青年だった。
ある日、彼はパン屋の仕事のかたわら通う精神遅滞者専門の学習クラスで、監督者である大学教授から、開発されたばかりの脳手術を受けるよう勧められる。先んじて動物実験で対象となったハツカネズミの「アルジャーノン」は、驚くべき記憶・思考力を発揮し、チャーリーの目の前で難関の迷路実験で彼に勝ってしまう。この手術の人間に対する臨床試験の被験者第1号として、彼が選ばれたのだった。
手術は成功し、チャーリーのIQは68から徐々に上昇。ついには185に達し、彼は超知能を持つ天才となった。チャーリーは大学で学生に混じって勉強することを許され、知識を得る喜び・難しい問題を考える楽しみを満たしていく。だがいっぽうで、頭が良くなるに連れ、これまで友達だと信じていた仕事仲間に騙されいじめられていたこと、母親に捨てられたことなど、知りたくもない事実の意味を理解するようになる。
そんなチャーリィの豹変によって誰もが笑いを失った。不正を追及したことでかつての仕事仲間は彼を恨むようになり、ついには手術を行った教授の間違いを手酷く指摘して仲違いをしてしまう。周囲の人間が遠ざかっていく中で、チャーリーは手術前には抱いたことも無い孤独感を抱くのだった。また、彼の未発達な幼児の感情と、突然に急成長を果たした天才的な知能のバランスが取れないことに加え、未整理な記憶の奔流がチャーリーを苦悩の日々へと追い込んでいく。
そんなある日、自分より先に脳手術を受け、彼が世話をしていたアルジャーノンに異変が起こる。チャーリーは自身でアルジャーノンの異変について調査を始め、手術に大きな欠陥があった事を突き止めてしまう。手術は一時的に知能を発達させるものの、性格の発達がそれに追いつかず社会性が損なわれること、そしてピークに達した知能は、やがて失われる性質のものであることが明らかとなり、彼は失われ行く知能の中で、退行を引き止める手段を模索する。だが、もはや知能の退行を止めることはできず、ついにはチャーリーは元の幼児並の知能を持った知的障害者に戻る。
彼は経過報告日誌の最後に、正気を失ったまま寿命が尽きてしまったアルジャーノンの死を悼み、これを読むであろう大学教授に向けたメッセージとして、「アルジャーノンのお墓にお花をあげてください」と締め括る。

<感想>
誰でも頭が良い方がいいと思うでしょう。でも、頭が良い人と悪い人、本当はどっちが幸せなんだろうか。そもそも「頭が良い」ってどういうこと?学校の勉強ができる人?仕事をテキパキやれる人?確かに、そういう人たちも「頭が良い人」に違いないです。でも、その逆の人たち―落ちこぼれといわれる人たちのことを「頭が良くない」と一言で言ってしまうのもどうかと思います。勉強や仕事ができなくても、何か優れた能力を持っているかもしれませんし、ひょっとしたら心がすごく豊かで人を思いやることに関してはすごく優れているのかもしれないません。勉強や仕事ができる人の中には、落ちこぼれと呼ばれる人を見下す人がいると思います。でも考えてみれば、そんな人は心が落ちこぼれていると言えないだろうかと私は思います。人間にとって本当に大切なことって何だろう?って考えさせてくれる小説です。

〜『アルジャーノンに花束を』、ダニエル・キイス〜
posted by 推理小説家 at 10:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | ダニエル・キイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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