2010年11月27日

『20代から身につけたいドラッカーの思考法』

<内容>
リーダーになってからでは遅い。ビジネスで必要なことは、すべてドラッカーが教えてくれる。ドラッカーが語る「仕事の本質」。

<感想>
ドラッカーは難しいと言われており、手にとっては見るもののなかなか読み進めることができませんでした。20代からこのような内容の本を読んでおければ『正しい妥協』ができ、もっと成果を出せると思います。この本は、著者の経営コンサルタント経歴から来る事例でドラッカーが抽象的な説明になってしまう点を補っておりとてもわかりやすいです。ドラッカーの解釈本や図解などでわかりやすくした本は最近多々出ていますが、わかりやすさという点でも、他の本と差別化されています。ドラッカー入門書というよりは、社会人1年生向けに企業人としての考え方を諭すようなポジショニングです。ベテラン以上の方々ならば、太字のところを中心にさっとナナメ読みするだけで言いたいことはある程度分かるのではないでしょうか。本当にビジネススキルを初めて学ぶならおすすめです。なので、それ以外の方には物足りない感じを抱かせるかも知れません。

〜『20代から身につけたいドラッカーの思考法』、藤屋伸二〜

2010年11月15日

ピーター・ファーディナンド・ドラッカー

ピーター・ファーディナンド・ドラッカー

ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker、1909年11月19日 - 2005年11月11日)は、オーストリア・ウィーンと生まれのユダヤ系経営学者・社会学者。もとは「ペーター・フェルディナント・ドリュッカー」(Peter Ferdinand Drücker)。父・アドルフ・ドリュッカー(ウィーン大学教授)と母・ボンディの間の子で、義理の叔父に公法学者・国際法学者のハンス・ケルゼン(母方の叔母・マルガレーテ・ボンディの夫)がいる。
もともと、ドリュッカー家(ドラッカー家)はオランダにいたポルトガル系ユダヤ人(セファルディム)の家系で、「ドルカー」(Drucker)と呼ばれていた。後にオーストリアに移住し、「ドリュッカー家」(Drücker)と、ドイツ語風に改めた。

ユダヤ系だったドラッカーは、ナチスの勃興に直面し、またウィーン革命などで古い19世紀的ヨーロッパ社会の原理が崩壊するのを目撃し、危険と悟って英国を経て、アメリカに家族とともに逃れた。
そこで彼が目にしたのは20世紀の新しい社会原理として登場した組織、巨大企業だった。彼はその社会的使命を解明すべく、GMを題材にした著作に取り掛かる。それが、企業とは何かに結実することになるのだが、当時の副社長だったドナルソン・ブラウンが、産業人の未来を読み、それに触発されてドラッカーに声をかけたことが発端である。企業とは何かは組織運営のノウハウすなわちマネジメントの重要性をはじめて世に知らしめ、フォード再建の教科書としても使われた。
彼は「分権化」などの多くの重要な経営コンセプトを考案したが、その興味・関心は企業の世界にとどまることを知らず、社会一般の動向にまで及んだ。「民営化」や「知識労働者」は彼の造語で、後に世界中に広まる。特に非営利企業の経営には大きなエネルギーを費やした。90年には、非営利組織の経営を著している。
彼の著作には大きく分けて組織のマネジメントを取り上げたものと、社会や政治などを取り上げたものがある。本人によれば彼のもっとも基本的な関心は「人を幸福にすること」にあった。そのためには個人としての人間と社会(組織)の中の人間のどちらかのアプローチをする必要があるが、ピーター自身が選択したのは後者だった。
また、著書の『すでに起こった未来』(原題"The Ecological Vision")では、みずからを生物環境を研究する自然生態学者とは異なり人間によってつくられた人間環境に関心を持つ「社会生態学者」と規定している。ベニントン大学、ニューヨーク大学教授を経て2003年までカリフォルニア州クレアモント大学院教授を歴任。「現代経営学」あるいは「マネジメント」(management)の発明者と呼ばれる。
ドラッカーの思想は、組織や企業経営の分野にとどまらず、個人のプロフェッショナル成長の分野にも及んでいた。いわゆるナレッジワーカーが21世紀のビジネス環境で生き残り、成功するためには、「自己の長所(強み)」や「自分がいつ変化すべきか」を知ること、そして、「自分が成長できない環境から迅速に抜け出すこと」を勧めていた。新しい挑戦こそが、プロフェッショナルの成功に貢献すると主張していた。
ドラッカーの著書の日本での売り上げはダイヤモンド社刊行分だけで累計400万部余り(ドラッカー博士を悼んで)。
『産業人の未来』『傍観者の時代』などによると、エドマンド・バークの保守思想の影響があるとされる。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

<内容>
公立高校野球部のマネージャーみなみは、ふとしたことでドラッカーの経営書『マネジメント』に出会います。はじめは難しさにとまどうのですが、野球部を強くするのにドラッカーが役立つことに気付きます。みなみと親友の夕紀、そして野球部の仲間たちが、ドラッカーの教えをもとに力を合わせて甲子園を目指す青春物語。家庭、学校、会社、NPO…ひとがあつまっているすべての組織で役立つ本。

<感想>
今までビジネス書を読んだことのない人にとって、この「もしドラ」は大変貴重な作品です。例外はありますが、多くのビジネス書は分かり易くするための工夫が不足しています。特に米国で書かれたビジネス書はやたらページ数が多く、よほどの読書家でもない限り最後までとても読めないものがほとんどです。その点、この本はドラッカーの経営論という一般のビジネスマンにとっての高いハードルを、一気に下げてくれた意味で大変貴重です(本物のドラッカーを読みたくなる難点はありますが)。
この本を読んで、一番心に響いたのは、「真摯さ」という言葉。この本を語る上で、とても重要なキーワードだと思います。友人たちにこの言葉を使って説明しても、「は?紳士?ジェントルマン?」と言われてあんまり馴染みがある言葉ではないようですが…まさしくこの言葉がぴったりと深く思わされました。非営利団体であろうが、営利を追求している団体であろうが、どんな状況下にあろうとも、本書で出てくる「真摯さ」は、必要とされるものだと思います。自分に圧倒的に足りないものを、ごくシンプルな言葉で言い当てられた気がしました。どうか、自分なりにやっているつもりなんだ、自分は頑張っているけど空回りしてしまう、という人に読んで欲しい一冊です。今一度、自分の根本にある仕事をするしない以前にある、人間としての真摯さに立ち返り、相手をしっかりと見て分析して(本書ではマーケティングと言っています)物事を行うことの重要さを感じて欲しいです。自分だけのひとりよがりで終わっている時は、自己満足しか生み出さない。相手にはなんら役に立っていない、むしろ迷惑なことだってあるのです。うわべだけの小手先で自分への守りに入っていた私の頭を、ガツン、と正面から殴られたような、そんな衝撃を受けました。自己啓発書というわけでもないのに、仕事のモチベーションを上げてくれる新タイプの本です。

〜『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』、岩崎夏海〜
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