2011年02月21日

『謎解きはディナーのあとで』(☆☆☆☆:小説おすすめ度)

『謎解きはディナーのあとで』は東川篤哉の小説。2010年9月発表の初版7000部だったが口コミなどじわじわと世間に浸透し、2011年2月10日時点で13刷累計65万2千部発行されている。

<あらすじ>
「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」令嬢刑事と毒舌執事が難事件に挑戦。ミステリ界に新たなヒーロー誕生!主人公は、国立署の新米警部である宝生麗子ですが、彼女と事件の話をするうちに真犯人を特定するのは、なんと日本初!?の安楽椅子探偵、執事の影山です。彼は、いくつもの企業を擁する世界的に有名な「宝生グループ」、宝生家のお嬢様麗子のお抱え運転手です。本当は、プロの探偵か野球選手になりたかったという影山は、謎を解明しない麗子に時に容赦ない暴言を吐きながら、事件の核心に迫っていきます。本格ものの謎解きを満喫でき、ユーモアたっぷりのふたりの掛け合いが楽しい連作ミステリ。

<感想>
主人公は令嬢刑事と毒舌執事。お嬢様にしてはちょっとがさつな麗子と、執事にしては雇主に対して些か口が悪い影山の掛け合いは面白いです。もう一人の主要人物(?)、御曹司警部風祭もいい味出してます。今作は短篇連作。どれも麗子が風祭と現場で得た情報を最終的に影山に話して、影山が推理する、というスタイル。一部例外がありますが基本はそれです。推理は淡々と影山がしてくれます。どれも「ああ、なるほど」とすっきりさせてくれます。ライトノベルに近いノリなので普段ミステリなんて読まないという人にも読みやすいのでは。ただ、この小説は「軽薄」と感じるか「軽快で楽しい」と感じるかで評価が大きく分かれると思います。

〜『謎解きはディナーのあとで』、東川篤哉〜
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東川篤哉

東川篤哉

東川 篤哉(ひがしがわ とくや、1968年−)は日本の推理作家。

広島県尾道市出身。岡山大学法学部卒業。ガラス壜メーカーの経理部門に勤務していたが、26歳で退社。以後8年間は月収12万円〜13万円のアルバイトで生活し、「一寸先はホームレスかという生活でした」という[1]。2002年、『密室の鍵貸します』で、Kappa-One登竜門を受賞し作家デビュー。 作中にユーモアのある掛け合いや、ギャグを織り込む、ユーモアミステリ作家として活躍中。骨格としてはトリック重視の本格派であり、贅沢に多数のトリックを複合させた『交換殺人には向かない夜』などのマニアックなものから、仕掛けをサラリと決めた『もう誘拐なんてしない』まで、テイストを使い分けている。長編デビュー前には『東篤哉』として短篇数本を発表。

2010年9月発表の『謎解きはディナーのあとで』は初版7000部だったが口コミなどじわじわと世間に浸透し、2011年2月10日時点で13刷累計65万2千部発行されるなど、ベストセラー作家の仲間入りを果たしている。
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