2019年01月16日

訪日客集客へ、個性競うホテル コンセプト強調、泊まれる本屋、ゲーム機の設置も

政府による訪日プロモーション活動や、格安航空会社(LCC)の国内線参入が進んでいることなどでインバウンド(訪日外国人観光客)が増加、ホテル業界にも追い風が吹いている。国土交通省によると、宿泊施設の着工床面積は2011年から17年までの間に6倍以上に拡大。高い稼働率を背景に、ホテル業界は新設やリニューアルが活発になり、独自性を競い合っている。ホテル・飲食店運営の龍名館(東京都千代田区)は18年12月、新ブランドの「ホテル1899(イチハチキュウキュウ)東京」を東京の新橋・虎ノ門エリアに開業した。約100年ぶりに新規に土地を取得し、創業年をブランドにした。「お茶」をテーマに日本らしさを前面に出してインバウンドを含む幅広い利用者向けに運営する。
敷地面積は約370平方メートルで、地上9階建て。客室は63室で「茶屋をイメージした庵」をコンセプトとしている。全室に、茶道具である茶筅(ちゃせん)をモチーフにした照明や、茶室をイメージした丸い窓、緑茶を連想させるグリーンを基調としたカーペットやインテリアなど、お茶の要素を随所にちりばめている。

浜田敏男社長は「『龍名館』『1899』それぞれのブランドで関東、関西の主要都市で出店していく」と話す。アトリエブックアンドベッド(東京都品川区)は、「泊まれる本屋」をコンセプトにした宿泊施設「ブックアンドベッドトウキョウ」を運営している。図書館のように複数の本棚に多くの本が並ぶ。宿泊客はカフェスペースなど共有部分のほか、ユースホステルのような各自のベッドで思い思いに読んで寝落ちすることもできる。15年に池袋に1号店を出店し、京都、福岡、東京の浅草、新宿と展開し、18年12月には大阪・心斎橋にもオープンした。同社は「首都圏を中心に積極的に展開する」方針を掲げている。マリオットホテルなどを運営する世界最大のホテルチェーン、米マリオット・インターナショナルは、1980年代以降に生まれたミレニアル世代をターゲットとした「モクシー・ホテル」を展開。日本では東京・錦糸町と大阪・本町に出店している。リーズナブルな価格だが個性的なアートが飾られ、ゲーム機が設置されるなど、遊び心のある空間を演出している。昨年の訪日客が6年連続で最多記録を更新し3119万人に達したほか、LCCや高速バスの普及で日本人旅行者も増加が見込まれる。民泊の解禁で宿泊施設間の競争が激しさを増すことから、個性を鮮明に打ち出すことが集客の鍵になりそうだ。
posted by 推理小説家 at 12:18 | Comment(0) | 本日のおすすめニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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